人生のターニングポイント「きみが死んでも、世界は変わらない。でも、きみが生きていれば、世界はきっと変わっていく。」 「いいの、一貫性なんてなくても。 そんなことで、やましさを感じなくても。 正論を言ったり、人の目を気にするのは、 心の中にちいさなやましさを感じながら生きているから。 自分の一貫性のなさに対する慢性的なやましさ。 でも、一貫性のある人なんているんだろうか?」 「どうして、自分のことを わかってくれないのかって? あなたを理解したら どんないいことがありますか? あなたを理解するメリットは何ですか? 最初にそれを提示してください。 人は自分の都合で生きているんだから。」 「なぜ、いつも言い返さなければ ならないのか? なぜ、いつも相手を納得させなければ ならないか? なぜ、相手の言い方に、 そんなに腹を立てなければならないのか? 自己信頼が低いとき、人は、 自分を主張し、正当化したくなる。」 「あなたが嫌だと思う人やこと、 それは神様からの贈り物。 嫌いな人というのは、 たいていあなたのある部分の「投影」だからね。 きみを苦しめているのは、 人との葛藤そのものではなくて、 自分にそれらがあってはいけないという 考え方じゃないの?」 「あなたを攻撃する人は、 あなたに助けを求めている。 人は、恐れやおびえを感じたとき、 怒ったり攻撃したりする。」 「言葉の裏を読むのは、刑事の仕事。 相手の話は額面どおり聞く。 あるいは、自分に都合よく聞く。 どうせ、ぼくらは自分に都合よく 世の中を解釈して生きている。」 「意味のある話をしなくていい。 理屈に合わないことを言ってもいい。 もともと、理屈なんて、 説明のつかない感情や思いつきや行動に、 後からつけられるもの。 人が理論武装したくなるのは、不安やおびえがあるとき。」 「問題のひとつやふたつ、 100や200はもったまま、 散歩もできるし、ご飯も食べられる。 笑うことも楽しむことも 失恋することもできる。」 「揺れていなさい。 つらいことやショックなことがあったら、 揺らいで揺らいで、それでいい。 大丈夫な振りをするくらいだったら、 多少取り乱してしまうくらいがいい。 たいていのことは、放っておけばいいものなんですから。 放っておけばいいようなことを放っておけなくて、 苦しんでいるだけのことなんですから。 いずれにしろ、生物としての生き延びるための問題解決 というレベルから見れば、 わたしたちが日常抱えている問題なんて、 どれもたいしたことではない。」 「人の話は、額面どおりに聞く。 いちいち真実を疑っている暇はない。」 「臆面もなく、一度捨てたものを拾う。 一度決めたことを変える。 突然、気が変わってもいいのよ。 一貫性なんていらない。 状況に応じて、どんな人間にもなれるのが健全。 ときには気が強くて、ときには気が弱い。 それがあなた。 何も不思議なことではない。」 伊藤守さん『賢く生きるな 楽しく生きろ』より |